オーケストラ コンサートAプログラム ディエゴ・マテウス×SKOに万雷の拍手!!
<8月26日(日)開催 オーケストラ コンサートAプログラム>
2018OMF第1回目のオーケストラ コンサートが、8月26日(日)に開催されました。タクトをふったのは、今年がフェスティバル出演3回目となる若き才能 ディエゴ・マテウス。若干34歳ながら、猛者ぞろいのサイトウ・キネン・オーケストラを見事にまとめあげ、圧巻のチャイコフスキー:交響曲第5番を指揮。満席御礼の会場からは、万雷の拍手が贈られました。
コンサートは朗らかなプロコフィエフ:交響曲第1番 ニ長調 作品25「古典交響曲」でスタート。4年前に二度目の出演を飾った時からさらに力を付け、世界トップクラスの奏者が集うSKOを見事にまとめ上げました。続き、指揮者無しのハイドン: 協奏交響曲 変ロ長調 Hob.I: 105へ。ここでは、SKOが誇る4人の名手がソロを披露。ヴァイオリンの竹澤恭子、チェロの宮田大、オーボエのフィリップ・トーンドゥル、ファゴットのマーク・ゴールドバーグらの音色に、2000人が聞き惚れました。円熟の演奏への大拍手とアンコールに応えて、独奏者4人はハイドン:交響曲第102番 変ロ長調 第三楽章より「メヌエット」を演奏し、再び喝采を浴びました。
休憩をはさみ、80人編成のチャイコフスキーが開演。マテウスが音楽教育を積んだエル・システマでは、子どものころからチャイコフスキーが必須科目。加えて、フェスティバルに初出演した2011年にチャイコフスキー:交響曲第4番を指揮した彼が、満を持しての第5番演奏ということで、観客の期待も最高値まで高まっていました。約50分に及ぶ演奏の後、マテウスとSKOは割れんばかりの拍手に迎えられ、9月2日(日)に開催される、オーケストラ コンサートCプログラムへの期待をつなげました。
オーケストラ コンサートの前日には、上質な室内楽をお届けするふれあいコンサートIIが、ザ・ハーモニーホールで開催されました。日本を代表するピアノ・デュオ 児玉麻里&児玉桃 姉妹を迎えてのコンサートで、メシアン、ドビュッシー、チャイコフスキーで見事な連弾を披露。デュオとしてフェスティバルに出演するのは今年が初めてとなりました。連弾の後は、SKOメンバーも加わり、プーランク:六重奏曲 FP100とサン=サーンス:動物の謝肉祭を演奏。国内でもトップクラスの音響を誇るザ・ハーモニーホールに、見事な調和が広がりました。
<8月25日(土)開催 ふれあいコンサートII>
8月18日の開幕後、まつもと市民芸術館で始まったのは、小澤征爾音楽塾オーケストラによるOMFオペラ プッチーニ:「ジャンニ・スキッキ」の立ち稽古。各国から集まったキャストたちが、デリック・イノウエ(指揮)、デイヴィッド・ニース(演出)、デニス・ジオーク(ヴォーカル・コーチ)の指導のもと、プッチーニが唯一遺した喜劇の稽古に励んでいます。本日からは、小澤征爾音楽塾オーケストラと合わせる、舞台付き稽古が開始。笑いなくして見れないオペラを、ぜひお見逃しなく!
<8月23日(木)小澤征爾音楽塾オーケストラによるOMFオペラ プッチーニ:「ジャンニ・スキッキ」稽古>