1984
小澤征爾は、秋山和慶とともに恩師・齋藤秀雄教授を偲んで、齋藤の没後10年にあたる1984年9月、齋藤秀雄メモリアルコンサートを東京と大阪で開催。齋藤の弟子であり、世界各地で活躍している音楽家達によるこの時のオーケストラが、サイトウ・キネン・オーケストラ(SKO)の基礎となった。
【コンサートでの主な曲】
- モーツァルト:ディヴェルティメントK.136(125a)
- シューマン:交響曲第3番《ライン》
- [指揮:秋山和慶]
- R.シュトラウス:交響詩《ドン・キホーテ》
- (ヴィオラ:今井信子、チェロ:堤剛)
- J.S.バッハ/齋藤秀雄:シャコンヌ
- [指揮:小澤征爾]
1987
SKOとして、正式に第1回ヨーロッパ・ツアー(ウィーン、ロンドン、ベルリン、パリ、フランクフルト)
【コンサートでの主な曲】
- R.シュトラウス:交響詩《ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら》
- [指揮:秋山和慶]
- モーツァルト:ディヴェルティメントK.136(125a)
- ブラームス:交響曲第1番
- [指揮:小澤征爾]
1989
第2回ヨーロッパ・ツアー(ウィーン、フランクフルト、ミュンヘン、ベルリン、ブリュッセル)
【コンサートでの主な曲】
- シューベルト:交響曲第5番
- [指揮:秋山和慶]
- 武満徹:《ノヴェンバー・ステップス》
- (尺八:横山勝也、琵琶:鶴田錦史)
- ブラームス:交響曲第4番
- [指揮:小澤征爾]
1990
第3回ヨーロッパ・ツアー(ザルツブルク音楽祭、シュレスヴィヒ・ホルシュタイン音楽祭、プロムス音楽祭、エディンバラ国際フェスティバル、ベルリン・ヴァルトビューネ)
【コンサートでの主な曲】
- 武満徹:ヴィオラと管弦楽のための《ア・ストリング・アラウンド・オータム》
- (ヴィオラ:今井信子)
- ドヴォルザーク:チェロ協奏曲
- (チェロ:ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ)
- ブラームス:交響曲第1番
- [指揮:小澤征爾]
1991
世界一周ツアー(ロンドン、デュッセルドルフ、アムステルダム、ニューヨーク)。カーネギーホールの101年目のシーズン・オープニング・ガラに招かれた。
【コンサートでの主な曲】
- バルトーク:ヴァイオリン協奏曲第1番
- (ヴァイオリン:アイザック・スターン)
- ブラームス:交響曲第2番
- ブラームス:交響曲第3番
- [指揮:小澤征爾]
サイトウ・キネン・フェスティバル松本スタート
1992
齋藤秀雄生誕90年。本拠地を松本とし、小澤征爾が総監督でSKOが主体となる国際音楽祭〈サイトウ・キネン・フェスティバル松本(SKF)〉が開幕。武満徹に委嘱した「セレモニアル」で幕を開けた。
オペラはピーター・ゲルブ(現・メトロポリタン歌劇場総裁)がプロデュース。
【オペラなど】
- ストラヴィンスキー《エディプス王》
- 指揮:小澤征爾演出:ジュリー・テイモア
- エディプス王:フィリップ・ラングリッジ
- ヨカスタ:ジェシー・ノーマン
- クレオン:ブリン・ターフェル
- ティレシアス:ハリー・ピータース
- 羊飼:ロバート・スウェンセン
- メッセンジャー:多田羅迪夫
- エディプス王(ダンサー):田中泯
- 語り:白石加代子
【コンサートでの主な曲】
- 武満徹:《セレモニアル》(委嘱作品)
- (笙:宮田まゆみ)
- チャイコフスキー:弦楽セレナード
- ブラームス:交響曲第1番
- [指揮:小澤征爾]
1993
オペラには、オーディションで選ばれた地元の子供たちが出演。これをきっかけにSK松本ジュニア合唱団が発足し、活動を続けている。
【オペラなど】
- オネゲル《火刑台上のジャンヌ・ダルク》
- 指揮:小澤征爾
- 演出:ジョルジュ・ウィルソン
- ジャンヌ・ダルク:マルト・ケラー
- 修道士ドミニク:ジョルジュ・ウィルソン
- 聖母マリア:クリスティアン・バルボー
- マルグリット:マリア・ファウスタ・ガラミーニ
【コンサートでの主な曲】
- シェーンベルク:《浄夜》
- シューベルト:交響曲第7番《未完成》
- ベートーヴェン:交響曲第7番
- [指揮:小澤征爾]
1994
齋藤秀雄没後20年。
フェスティバルがはじまる直前に海外ツアーを実施(アテネ、ケルン、ザルツブルク)。
【オペラなど】
- ヴェルディ《レクイエム》
- 指揮:小澤征爾
- ソプラノ:アレッサンドラ・マルク
- メゾソプラノ:フローレンス・クィーヴァー
- テノール:ヴィンソン・コール
- バス:フェルッチョ・フルラネット
【コンサートでの主な曲】
- ストラヴィンスキー:ミューズの神を率いるアポロ(1947年版)
- ストラヴィンスキー/チャイコフスキー:パ・ド・ドゥ《青い鳥》
- チャイコフスキー:交響曲第4番
- [指揮:小澤征爾]
1995
過去最高の10公演を行う。ロストロポーヴィチを初めてゲストに迎えてリサイタルを開催。
【オペラなど】
- ストラヴィンスキー《道楽者のなりゆき》
- 指揮:小澤征爾
- 演出:グラハム・ヴィック
- アン・トゥルーラブ:シルヴィア・マクネアー
- トム・レイクウェル:アンソニー・ロルフ・ジョンソン
- トゥルーラブ(アンの父親):ドナルド・アダムス
- ニック・シャドウ:ポール・プリシュカ
【コンサートでの主な曲】
- 武満徹:《系図―ファミリー・トゥリー》
- (詩:谷川俊太郎、語り:遠野凪子、アコーディオン:御喜美江)
- チャイコフスキー:交響曲第6番《悲愴》
- [指揮:小澤征爾]
1996
総監督の親友・武満徹を喪った年。「武満徹メモリアルコンサート」がスタート。
【オペラなど】
- プーランク《ティレジアスの乳房》
- 指揮:小澤征爾
- 演出:デイヴィッド・ニース
- 座長:ジャン゠フィリップ・ラフォン
- テレーズ/ティレジアス/トランプ占い:バーバラ・ボニー
- 夫:ジャン゠ポール・フーシェクール
- 憲兵:ヴォルフガング・ホルツマイヤー
【コンサートでの主な曲】
- 武満徹:《マイ・ウェイ・オブ・ライフ~マイケル・ヴァイナーの追憶に~》
- (バリトン:ドワイン・クロフト)
- シューベルト:交響曲第8番《ザ・グレート》
- [指揮:小澤征爾]
1997
4月に海外ツアーを実施(フィレンツェ、パリ、ベルリン、ロンドン、ウィーン)。
9月10日、東京オペラシティコンサートホールのこけら落とし公演でも「マタイ受難曲」を演奏。
【オペラなど】
- J.S.バッハ《マタイ受難曲》
- 指揮:小澤征爾
- 福音史家:ジョン・マーク・エインズリー
- イエス:トーマス・クアストフ
- アリア、第1の女、ピラトの妻:クリスティアーネ・ウルツェ
- アリア、第2の女:ナタリー・シュトゥッツマン
【コンサートでの主な曲】
- シェーンベルク:《浄夜》
- ベートーヴェン:交響曲第3番《英雄》
- [指揮:小澤征爾]
- メンデルスゾーン:交響曲第5番《宗教改革》
- [指揮:ケント・ナガノ]
1998
オペラは、プーランク生誕100年を記念してパリ・オペラ座と共同制作。音楽史上画期的なこととなった。
【オペラなど】
- プーランク《カルメル会修道女の対話》
- 指揮:小澤征爾
- ブランシュ:パトリシア・ラセット
- カルメル会院長他:フェリシティー・パーマー
- マリー上級修道女:ベス・クレイトン
- リドワーヌ婦人、新院長:クリスティーン・ゴーキー
- マルチド修道女:ジョイス・ディドナート
【コンサートでの主な曲】
- ベートーヴェン:《レオノーレ》序曲第3番
- バーバー:ノックスヴィル~1915年の夏
- (ソプラノ:バーバラ・ボニー)
- ベートーヴェン:交響曲第6番《田園》
- [指揮:小澤征爾]
1999
オペラはパリ・オペラ座との共同制作。また別プロダクションを松本城本丸庭園にてセミステージで上演(演出:デイヴィッド・ニース)。初の野外公演、約6,000人が鑑賞。
「冬の特別公演」を年末年始に松本と東京で開催(1999/2000)。
【オペラなど】
- ベルリオーズ《ファウストの劫罰》
- 指揮:小澤征爾
- 演出:ロベール・ルパージュ
- ファウスト:ジュゼッペ・サッバティーニ
- メフィストフェレス:ジョセ・ヴァン・ダム
- マルグリット:スーザン・グラハム
- ブランデル:クレイトン・ブレイナード
【コンサートでの主な曲】
- ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番(ピアノ:内田光子)
- ベートーヴェン:交響曲第1番
- マーラー:交響曲第2番《復活》
- (ソプラノ:大倉由紀枝、菅英三子、コントラルト:ナタリー・シュトゥッツマン)
- [指揮:小澤征爾]
2000
ふれあいオーケストラ・コンサート-サイトウ・キネン・オーケストラと1000人の合唱-実施。
年末年始にかけて2回目の「冬の特別公演」を松本と東京で開催に続き、アメリカ・ツアーも実施(サンフランシスコ、ロサンゼルス、シカゴ、ニューヨーク)(2000/2001)。
【オペラなど】
- J.S.バッハ《ミサ曲ロ短調》
- 指揮:小澤征爾
- ソプラノ:バーバラ・ボニー
- メゾ・ソプラノ:アンゲリカ・キルヒシュラーガー
- テノール:ジョン・マーク・エインズリー
- バス:アラステア・ミルズ
【コンサートでの主な曲】
- ベートーヴェン:《フィデリオ》序曲
- ベートーヴェン:交響曲第2番
- ベートーヴェン:交響曲第5番
- マーラー:交響曲第9番
- [指揮:小澤征爾]
2001
バロック・リコーダーのワルター・ファン・ハウヴェを音楽監督に迎え、ふれあいコンサートでバロック・シリーズをこの年より3年間開催。バッハ:ブランデンブルク協奏曲全曲のCDが話題に。
【オペラなど】
- ヤナーチェク《イェヌーファ》
- 指揮:小澤征爾
- 演出:ロバート・カーセン
- イェヌーファ:エレナ・プロキナ
- コステルニチカ:ジェーン・ヘンシェル
- ラツァ:ステファン・マルギタ
- シュテヴァ:デイヴィッド・キューブラー
- ブリヤ家の女主人:メナイ・デイヴィース
- 製粉所の番頭:ラッセル・スマイト
【コンサートでの主な曲】
- ベートーヴェン:交響曲第4番
- ベートーヴェン:交響曲第8番
- [指揮:小澤征爾]
2002
齋藤秀雄生誕100年。
オペラはフィレンツェ歌劇場との共同制作。
【オペラなど】
- ブリテン《ピーター・グライムズ》
- 指揮:小澤征爾
- 演出:デイヴィッド・ニース
- ピーター・グライムズ:アンソニー・ディーン・グリフィー
- エレン・オルフォード:クリスティーン・ゴーキー
- バルストロード船長:アラン・オピ
- ジョン:カイル・バリー
【コンサートでの主な曲】
- ベートーヴェン:交響曲第9番《合唱付》
- R.シュトラウス:交響詩《ドン・キホーテ》
- (チェロ:M.ロストロポーヴィチ、ヴィオラ:店村眞積)
- [指揮:小澤征爾]
2003
オーケストラ公演は前年でベートーヴェン交響曲シリーズが完結し、ブルックナーの交響曲に初挑戦した。
【オペラなど】
- ヴェルディ《ファルスタッフ》
- 指揮:小澤征爾
- 演出:オリヴィエ・タンボージ
- サー・ジョン・ファルスタッフ:パオロ・カヴァネッリ
- アリーチェ・フォード:マリーナ・メシェリアコヴァ
- クイックリー夫人:バーナデッテ・マンカ・ディ・ニッサ
- フェントン:グレゴリー・トゥレイ
- フォード:ロベルト・セルヴィーレ
- ナンネッタ:マリア・ファウスタ・ガラミーニ
- メグ・ペイジ:デボラ・ベロネージ
【コンサートでの主な曲】
- マルタン:7つの管楽器とティンパニ、打楽器と弦楽合奏のための協奏曲
- ブルックナー:交響曲第7番(ノヴァーク版)
- [指揮:小澤征爾]
2004
5月にヨーロッパ・ツアー(ヴァレンシア、ベルリン、ウィーン、パリ、ロンドン、ミラノ)。
オペラの舞台は建築家の安藤忠雄が担当。
まつもと市民芸術館がオープン、以降のオペラ公演の実施会場に。
【オペラなど】
- ベルク《ヴォツェック》
- 指揮:小澤征爾
- 演出:ペーター・ムスバッハ
- ヴォツェック:マティアス・ゲルネ
- マリー:ソルヴェイ・クリンゲルボルン
- 鼓手長:ステファン・マルギタ
- 大尉:クリス・メリット
- 医者:デイル・トラヴィス
- 白痴:ジャン゠ポール・フーシェクール
- マリーの子ども:藤田幸士郎
【コンサートでの主な曲】
- 武満徹:弦楽のためのレクイエム
- バルトーク:弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽
- チャイコフスキー:交響曲第6番《悲愴》
- バルトーク:《管弦楽のための協奏曲》
- [指揮:小澤征爾]
- ファリャ:バレエ音楽《三角帽子》
- [指揮:大野和士]
- ベートーヴェン:交響曲第8番
- [指揮:ロバート・マン]
2005
ガーシュウィン特集で、マーカス・ロバーツ・トリオが出演。
マエストロ小澤70歳祝賀チャリティ・コンサートも開催。
【オペラなど】
- シェーンベルク《グレの歌》
- 指揮:小澤征爾
- 演出:飯塚励生
- ワルデマール:トーマス・モーザー
- トーヴェ:クリスティン・ブリュワー
- 山鳩:ミシェル・デ・ヤング
- クラウス:ジョン・マーク・エインズリー
- 農夫/語り手:フランツ・グルントヘーバー
【コンサートでの主な曲】
- チャイコフスキー:バレエ組曲《くるみ割り人形》、交響曲第5番
- [指揮:M.ロストロポーヴィチ]
- ガーシュウィン:ピアノ協奏曲ヘ調
- (ピアノ・ベース・ドラムス:マーカス・ロバーツ・トリオ)
- [指揮:小澤征爾]
2006
フェスティバル15回目。武満徹没後10年。オペラはフィレンツェ歌劇場との共同制作。
【オペラなど】
- メンデルスゾーン《エリア》
- 指揮:小澤征爾
- 演出:ジャン・カルマン
- バス・バリトン:ジョゼ・ヴァン・ダム
- ソプラノ:サリー・マシューズ
- コントラルト:ナタリー・シュトゥッツマン
- テノール:アンソニー・ディーン・グリフィー
- バス・バリトン:マーク・シュネイブル
【コンサートでの主な曲】
- マーラー:交響曲第5番
- [指揮:アラン・ギルバート]
- ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番《皇帝》
- (ピアノ:内田光子)
- ショスタコーヴィチ:交響曲第5番
- [指揮:小澤征爾]
2007
デュティユーの新作はボストン響、フランス国立管との共同委嘱。公演にはデュティユー本人が松本を訪れた。
【オペラなど】
- チャイコフスキー《スペードの女王》
- 指揮:小澤征爾
- 演出:デイヴィッド・ニース
- ゲルマン:ウラディーミル・ガルージン
- リーザ:オルガ・グリャーコワ
- 伯爵夫人:ラリサ・ディアートコワ
【コンサートでの主な曲】
- ラフマニノフ:交響曲第2番
- [指揮:広上淳一]
- デュティユー:《LETEMPSL’HORLOGE》
- (ソプラノ:ルネ・フレミング)
- ベルリオーズ:幻想交響曲
- [指揮:小澤征爾]
2008
オペラ公演はフィレンツェ歌劇場との共同制作・新演出。
【オペラなど】
- ヤナーチェク《利口な女狐の物語》
- 指揮:小澤征爾
- 演出:ロラン・ペリー
- 女狐ビストロウシカ:イザベル・ベイラクダリアン
- 森番:クィン・ケルシー
- 行商人ハラシタ:デール・トラヴィス
- 雄狐:ローレン・カーナウ
【コンサートでの主な曲】
- スメタナ:《わが祖国》
- [指揮:下野竜也]
- モーツァルト:交響曲第32番
- 武満徹:ヴィジョンズ
- マーラー:交響曲第1番《巨人》
- [指揮:小澤征爾]
2009
オーケストラコンサートに小澤征爾音楽塾オーケストラが初出演、ロバート・マンが指揮。ラヴェル「シェエラザード」は、2016年にグラミー賞を受賞した「こどもと魔法」とカップリングされた。
【オペラなど】
- ブリテン《戦争レクイエム》
- 指揮:小澤征爾
- ソプラノ:クリスティーン・ゴーキー
- テノール・アンソニー・ディーン・グリフィー
- バリトン:ジェイムズ・ウェストマン
【コンサートでの主な曲】
- ベートーヴェン:交響曲第8番
- [指揮:ロバート・マン]
- ラヴェル:シェエラザード
- (メゾ・ソプラノ:スーザン・グラハム)
- ブラームス:交響曲第2番
- [指揮:小澤征爾]
2010
権代敦彦の《デカセクシス》はSKF松本とカーネギーホールの共同委嘱作。
12月、カーネギーホールで開催された「JapanNYC」にて、小澤総監督と下野竜也の指揮で3公演を行った。
【オペラなど】
- R.シュトラウス《サロメ》
- 指揮:オメール・メイア・ヴェルバー
- 演出:フランチェスカ・ザンベロ
- サロメ:デボラ・ヴォイト
- ヘロディアス:ジェーン・ヘンシェル
- ヘロデ:キム・ベグリー
- ヨハナーン:アラン・ヘルド
【コンサートでの主な曲】
- ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番(ピアノ:小菅優)
- ベートーヴェン:交響曲第7番
- [指揮:山田和樹]
- 権代敦彦:《デカセクシス》*世界初演
- ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番(ピアノ:内田光子)
- ブラームス:交響曲第1番
- [指揮:下野竜也]
- ベルリオーズ:幻想交響曲
- ブリテン:戦争レクイエム(ソプラノ:クリスティーン・ゴーキー、テノール:アンソニー・ディーン・グリフィー、バリトン:マティアス・ゲルネ)
- [指揮:小澤征爾]
2011
オペラはフィレンツェ歌劇場との共同制作。フェスティバル20回を機に、初の海外引越し公演を中国(北京、上海)で開催。
【オペラなど】
- バルトーク《中国の不思議な役人》
- 指揮:沼尻竜典
- 演出/振付:金森穣
- ダンス:Noism1&Noism2
- 《青ひげ公の城》
- 指揮:小澤征爾、ピエール・ヴァレー
- 演出/振付:金森穣
- 青ひげ公:マティアス・ゲルネ
- ユディット:エレーナ・ツィトコーワ
- 吟遊詩人:アンドラーシュ・パレルディ
【コンサートでの主な曲】
- バルトーク:ピアノ協奏曲第3番
- (ピアノ:ピーター・ゼルキン)
- チャイコフスキー:交響曲第4番
- [指揮:ディエゴ・マテウス]
2012
フェスティバル20周年記念スペシャル・コンサートを開催。
ピーター・ゼルキン(ピアノ)をゲストに迎え、SKO、小澤征爾音楽塾オーケストラ、スズキ・メソードの子どもたち、SKF松本合唱団、SKF松本児童合唱団が一堂に会する公演となった。
【オペラなど】
- オネゲル《火刑台上のジャンヌ・ダルク》
- 指揮:山田和樹
- 演出:コム・ドゥ・ベルシーズ
- ジャンヌ・ダルク:イザベル・カラヤン
- 修道士ドミニク:エリック・ジェノヴェーズ
- 語り手:クリスチャン・ゴノン
【コンサートでの主な曲】
- シューベルト:交響曲第3番
- R.シュトラウス:アルプス交響曲
- [指揮:ダニエル・ハーディング]
2013
「サイトウ・キネン・フェスティバル松本Gig」公演を開催し、大西順子トリオが登場。
「こどもと魔法」のレコーディングは2016年第58回グラミー賞最優秀オペラ録音賞を受賞。
【オペラなど】
- ラヴェル《こどもと魔法》
- 指揮:小澤征爾
- 演出:ロラン・ペリー
- こども:イザベル・レナード
- 火/お姫様/うぐいす:アナ・クリスティ
- 小さな老人/雨蛙/ティーポット:ジャン゠ポール・フーシェクール
- ラヴェル《スペインの時》
- 指揮:ステファン・ドゥネーヴ
- 演出:ロラン・ペリー
- コンセプシオン(時計屋の女房):イザベル・レナード
- ラミロ(ロバ引き):エリオット・マドア
- トルケマダ(時計屋):ジャン゠ポール・フーシェクール
- ゴンザルヴ:(詩人気取りの学生)デイビッド・ポーティロ
- ドン・イニーゴ・ゴメス(銀行家):ポール・ガイ
【コンサートでの主な曲】
- モーツァルト:交響曲第33番
- リゲティ:フルート、オーボエと管弦楽のための二重協奏曲(フルート:ジャック・ズーン、オーボエ:フィリップ・トーンドゥル)
- R.シュトラウス:《ツァラトゥストラはかく語りき》
- [指揮:大野和士]
- ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー
- (ピアノ、ベース、ドラムス:大西順子トリオ)
- [指揮:小澤征爾]
2014
前年に続き、「松本Gig」を開催。
この年のローザンヌ国際バレエコンクールで優勝した松本市出身のバレエダンサー二山治雄が「松本Gig」に特別出演。
【オペラなど】
- ヴェルディ《ファルスタッフ》
- 指揮:ファビオ・ルイージ
- 演出:デイヴィッド・ニース
- サー・ジョン・ファルスタッフ:クイン・ケルシー
- アリーチェ・フォード:マイテ・アルベローラ
- クイックリー夫人:ジェーン・ヘンシェル
- フェントン:パオロ・ファナーレ
- フォード:マッシモ・カヴァレッティ
- ナンネッタ:モーリーン・マッケイ
- メグ・ペイジ:ジェイミー・バートン
【コンサートでの主な曲】
- モーツァルト:セレナード第10番《グラン・パルティータ》
- ベルリオーズ:《幻想交響曲》
- ガーシュウィン:《ラプソディ・イン・ブルー》
- (ピアノ・ベース・ドラムス:マーカス・ロバーツ・トリオ)
- [指揮:小澤征爾]
- プロコフィエフ:《ロメオとジュリエット》組曲より
- [指揮:ディエゴ・マテウス]
音楽祭の名称がセイジ・オザワ 松本フェスティバル(OMF)となり、新たなスタート
2015
「マエストロ・オザワ80歳バースデー・コンサート」を開催、小澤の朋友マルタ・アルゲリッチやジェームズ・テイラーなどが松本に駆けつけた。
【オペラなど】
- ベルリオーズ《ベアトリスとベネディクト》
- 指揮:ギル・ローズ
- 演出:コム・ドゥ・ベルシーズ
- ベアトリス:ヴィルジニー・ヴェレーズ、マリー・ルノルマン
- ベネディクト:ジャン゠フランソワ・ボラス
- エロー:リディア・トイシャー
- ウルスル:キャレン・カーギル
【コンサートでの主な曲】
- マーラー:交響曲第5番
- [指揮:ファビオ・ルイージ]
- バルトーク:管弦楽のための協奏曲
- [指揮:ロバート・スパーノ]
- ベートーヴェン:交響曲第2番、
- ベートーヴェン:ピアノ、合唱、管弦楽のための幻想曲《合唱幻想曲》
- (ピアノ:マルタ・アルゲリッチ)
- [指揮:小澤征爾]
2016
「セイジ・オザワ松本フェスティバルGig」公演では、マーカス・ロバーツに委嘱した「ラプソディー・イン・ディー」が世界初演。
【コンサートでの主な曲】
- オネゲル:交響曲第3番《典礼風》
- マーラー:交響曲第2番《復活》
- (ソプラノ:三宅理恵、アルト:藤村実穂子)
- [指揮:ファビオ・ルイージ]
- マーカス・ロバーツ:ラプソディー・イン・ディー
- [指揮:村上寿昭]
- ベートーヴェン:交響曲第7番
- ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー
- (ピアノ・ドラムス・ベース:マーカス・ロバーツ・トリオ)
- [指揮:小澤征爾]
2017
内田光子が7年ぶりに小澤征爾指揮SKOと共演。
【コンサートでの主な曲】
- マーラー:交響曲第9番
- [指揮:ファビオ・ルイージ]
- ドヴォルザーク:交響曲第7番
- [指揮:ナタリー・シュトゥッツマン]
- ベートーヴェン:《レオノーレ》序曲第3番
- ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番
- (ピアノ:内田光子)
- [指揮:小澤征爾]
2018
12月、ドイツ・グラモフォン創立120周年Special Gala Concert(サントリーホール)に出演。アンネ゠ゾフィー・ムターがSKOと初共演。
【コンサートでの主な曲】
- ハイドン:協奏交響曲
- (ヴァイオリン:竹澤恭子、チェロ:宮田大、オーボエ:フィリップ・トーンドゥル、ファゴット:マーク・ゴールドバーグ)
- チャイコフスキー:交響曲第5番
- [指揮:ディエゴ・マテウス]
- ラヴェル:ボレロ
- サン゠サーンス:交響曲第3番《オルガン付》
- [指揮:秋山和慶]
- サン゠サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ
- (ヴァイオリン:アンネ゠ゾフィー・ムター)
- [指揮:小澤征爾]
2019
小澤征爾スイス国際アカデミーで学ぶ22名がふれあいコンサートに出演し、小澤征爾と共演した。
【オペラなど】
- チャイコフスキー《エフゲニー・オネーギン》
- 指揮:ファビオ・ルイージ
- 演出:ロバート・カーセン
- オネーギン:大西宇宙、レヴァント・バキルチ
- タチヤーナ:アンナ・ネチャーエヴァ
- レンスキー:パオロ・ファナーレ
- オリガ:リンゼイ・アンマン
- グレーミン公爵:アレクサンダー・ヴィノグラドフ
【コンサートでの主な曲】
- マーラー:交響曲第1番《巨人》
- [指揮:ファビオ・ルイージ]
- チャイコフスキー:交響曲第6番《悲愴》
- [指揮:ディエゴ・マテウス]
- プロコフィエフ:《ピーターと狼》
- (語り:ムロツヨシ、絵:降矢なな)
- [指揮:ラデク・バボラーク]
2020
新型コロナウイルス感染拡大によりフェスティバル開催中止。
2021
前年より続くパンデミックの影響で、有観客公演は中止。
「オーケストラコンサートB」公演を無観客で実施、オンライン配信。
【コンサートでの主な曲】
- ラヴェル:組曲《マ・メール・ロワ》
- ドビュッシー:《海》~3つの交響的スケッチ~
- ストラヴィンスキー:バレエ組曲《火の鳥》(1919年版)
- [指揮:シャルル・デュトワ]
2022
フェスティバル30 周年を記念し、11 月に特別公演を開催。
JAXA 宇宙航空研究開発機構との共同企画「ONE EARTH MISSION」で 史上初めて、国際宇宙ステーションにオーケストラの生演奏(小澤征爾指揮、ベートーヴェン:「エグモント」序曲)を届けた。
【オペラなど】
- モーツァルト《フィガロの結婚》
- 指揮:沖澤のどか
- 演出:ロラン・ペリー、ローリー・フェルドマン
- アルマヴィーヴァ伯爵:サミュエル・デール・ジョンソン
- 伯爵夫人:アイリン・ペレーズ
- スザンナ:イン・ファン
- フィガロ:フィリップ・スライ
- ケルビーノ:アンジェラ・ブラウアー
【コンサートでの主な曲】
- 武満徹:《セレモニアル》
- (笙:宮田まゆみ)
- ストラヴィンスキー:《春の祭典》
- [指揮:シャルル・デュトワ]
- マーラー:交響曲第9番
- [指揮:アンドリス・ネルソンス]
2023
総監督の親友ジョン・ウィリアムズが30年ぶりに来日しSKOと共演。合わせて開催されたドイツ・グラモフォン創立125周年 Special Gala Concert(サントリーホール)も大きな反響を呼んだ。
【コンサートでの主な曲】
- バーンスタイン:「ウェスト・サイド・ストーリー」より シンフォニック・ダンス
- ジョン・ウィリアムズ:チューバ協奏曲
- (チューバ:杉山康人)
- プーランク:スターバト・マーテル
- (ソプラノ:イザベル・レナード)
- ラヴェル:ダフニスとクロエ 第二組曲
- [指揮:ステファン・ドゥネーヴ]
- 《オール・ジョン・ウィリアムズ・プログラム》
- Tributes!(For Seiji)
- スーパーマン・マーチ
- 『ハリー・ポッター』より
- 『シンドラーのリスト』テーマ
- 『スター・ウォーズ』より
- [指揮:ジョン・ウィリアムズ、ステファン・ドゥネーヴ]
公演写真:大窪道治、細萱博信、山田毅